- プロバイダって何?
- フレッツ光とどう違うの?
- プロバイダって変更できるの?
上記のようなお悩みのある方はぜひ本記事を読んでください。
インターネットを使用するとき、プロバイダ契約は必ず必要です。
プロバイダはネット回線と端末の仲介をしていますが、契約するプロバイダによって月額料金が変わることを知っていますか?
例えば、auひかりは8社からプロバイダを選択できますが、同じ戸建てのプランだとしても、プロバイダによっては月額最大1,000円程度の違いが出てきてしまうんです。
知らないと大きく損することになるかも…
本記事では、プロバイダの説明、選ぶポイント、プロバイダ乗り換え方法などを解説しています。
- プロバイダとは、ネット回線を提供している事業者のこと
- プロバイダはIPアドレスやネット回線の提供、ウイルス対策などをしてくれる
- プロバイダ選びのポイントは料金・速度・キャンペーン
- 回線を乗り換えるときはプロバイダも解約するか検討しておく
プロバイダはネット回線を提供している事業者

インターネットに接続するために必要なものは3つあります。
- ネット回線:フレッツ光やNURO光
- プロバイダ:So-netやビッグローブ
- 端末:パソコンやスマホ
どれが欠けてもネットは見られません。
プロバイダの正式名称はInternet Service Provider(ISP)といい、インターネットサービスを提供する事業者のこと。
Provide(プロバイド)という単語が「提供する」という意味があるので、Provider(プロバイダ)というのは提供する人(事業者)となります。
昔英語の事業で習ったかもしれませんが、動詞に「er」がつくと「~する人」という意味になりますよね?
例)speak:話す→:speaker:話す人、write:書く→writer:作家
プロバイダの役割
プロバイダには大きく分けて4つの役割があります。
- IPアドレスを振り分ける
- ネット回線の提供
- メールアドレスの提供
- 迷惑メールやウイルス対策
IPアドレスを振り分ける
IPアドレスというのは、ネット上の住所のようなものです。住所不定だと、役所でいろいろな手続きができません。
IPアドレスも一緒で、ないとネットに接続することはできないんです。

例)「xxx.xxx.xxx.xxx(xは数字)」。自分のIPアドレスを調べたい方は▶こちら。
IPアドレスはプロバイダが提供するので、どのIPアドレスがどの人に結びついているかはプロバイダが把握しています。
例えば、芸能人に対するネット上の誹謗中傷に関して訴える際、IPアドレスから書き込んだ人の情報開示の請求先はプロバイダです。
プロバイダが開示請求に応じればあなたの情報が相手側に開示されていまいます。
ネット回線の提供
IPアドレスをもらったら、ネットに繋ぐことができます。
プロバイダは回線事業者のネット回線を利用者に提供する仲介役なので、プロバイダがいなければネットは見られません。
現在あなたが見ている回線のプロバイダを知りたい場合は、▶確認君+を見ると確認できます。
メールアドレスの提供
プロバイダに契約すると、メールアドレスがもらえます。
契約に関するメールなど、重要なメールが来ることもあるので確認するようにしましょう。
いちいちメールを見に行くのが面倒な場合は、普段使っているメールアドレスに転送するように設定もできます。
迷惑メールやウイルス対策
ネットをしていると、迷惑メールが来たりコンピュータウイルスに感染してしまうことがあります。
迷惑メールくらいであれば拒否設定をすればいいですが、ウイルスに感染して個人情報が流出してしまうと大変ですよね。
プロバイダはネット回線とあなたの仲介役なので、ウイルス対策もしてくれます。
プロバイダによっては、オプションやキャンペーンでウイルス対策ソフトがお得に使用できるので、契約するときに確認してみてくださいね。
プロバイダの利用料金は?
料金は基本的に回線料金と一緒です。
昔は、フレッツ光に契約すると別でプロバイダにも契約し、それぞれ料金が発生していたのですが、現在は「光コラボレーション」というサービスにより料金が安くなりました。
【光コラボレーション事業者】
全国に光回線を持っているフレッツ光の回線に、自社サービスを上乗せした回線事業者のこと。
例えば、フレッツ光の回線×ドコモスマホの割引=ドコモ光、フレッツ光の回線×月額料金割引=So-net光プラスなど
全国で幅広く使える上に独自のキャンペーンが追加されるので、普通にフレッツ光に申し込むよりオトク!


なので、プロバイダだけで料金が別請求ということはありません。
ただ、選ぶプロバイダによって月額料金が変わってくることはあるので注意してください。詳細は▶プロバイダの選び方で説明しています。
ネット回線とプロバイダの違いは?
ネット回線を提供している事業者を、「回線事業者」といいます。
回線事業者はNTTやNURO光のことです。回線事業者は、光回線やADSLなどのネット回線を、プロバイダを仲介して利用者に提供しています。
回線の種類 | 特徴 |
---|---|
光回線 | 最も早い。現在の主流 |
ADSL | 電話回線を使っている。マンションなどはこのタイプがまだある |
CATV | ケーブルテレビの回線を通じてネットを提供。J:COMなど。料金が高く、遅い |
モバイル回線 | スマホやガラケー向けの回線 |
これらの回線を提供しているのが回線事業者です。
大手の回線事業者はNTTとKDDIです。NURO光は、独自回線を利用しています。
基本的には、回線事業者は複数のプロバイダと契約しており、回線を契約する時点でどのプロバイダと契約するか選べるようになっています。
ただし、Softbank光やNURO光はプロバイダが1社しかないため選択することができません。
フレッツ光とはなにか?
よく聞くフレッツ光とは回線事業者なのか?正確には違います。
フレッツ光は、NTTが提供している光回線の商品名です。
NTTが提供していないものはフレッツ光とはいいません。KDDIの回線を利用している商品はauひかりやeo光などがあります。
回線事業者とプロバイダの例
例をあげて説明しましょう。
まず、NURO光で説明してみます。
- 回線事業者:NURO光
- プロバイダ:So-net(NURO光はSo-netしかプロバイダがありません)

次に、フレッツ光を例にしてみましょう。
- 回線事業者:NTT
- 商品名:フレッツ光(光コラボの場合はドコモ光やソフトバンク光)
- プロバイダ:So-net、BIGLOBE、@niftyなどから選択

プロバイダの選び方
さて、ネット回線に契約するときのプロバイダはどうやって選べばいいでしょうか?
NURO光やソフトバンク光はプロバイダが1社しかないので選ばなくていいですが、auひかりは8社、ドコモ光は24社から選ばなければいけません…
多すぎると悩んじゃいますよね?そこで、プロバイダ選びのポイントをお伝えしていきます。
- 月額料金:割引があるか
- 通信速度:IPv6(IPoE)に対応しているか
- キャンペーン:キャッシュバックや月額料金割引があるか
月額料金
ネット回線は月額料金が決まっていますが、プロバイダによって月額料金割引の特典があるものもあります。
例えば、「auひかり」はプロバイダによって料金が変わります。
プロバイダ | 料金 |
---|---|
GMOとくとくBB | 4,000円(2~36ヶ月) 5,400円(37ヶ月目~) |
So-net | 3,480円(2~36ヶ月) 4,900円(37ヶ月目~) |
@nifty | 4,975円(2~12ヶ月) 4,875円(13~24ヶ月) 4,775円(25~61ヶ月) 4,900円(61ヶ月目~) |
au one net | 5,100円(1年目) 5,000円(2年目) 4,900円(3年目以降) |
@TCOM | 5,100円(1年目) 5,000円(2年目) 4,900円(3年目以降) |
Asahi Net | 4,850円(2~12ヶ月) 4,750円(13~24ヶ月) 4,650円(25~30ヶ月) 4,900円(30ヶ月目~) |
DTI | 5,100円(1年目) 5,000円(2年目) 4,900円(3年目以降) |
BIGLOBE | 4,900円 |
このように、プロバイダによって料金が変わるのでややこしいです。しかも、〇〇ヶ月までは▲▲円、それ以降は△△円など期間によっても変化するので更に複雑に…
なので、契約するときは料金表をよく読んでから契約しましょう!
通信速度
通信速度に関して見るポイントは1つです。
プロバイダがIPv6(IPoE)に対応しているか。
元々ネットはIPv4(PPPoE)という方式で通信していましたが、とても混雑しやすいです。
ネットが混雑するということは、遅くなってしまうということ。
IPv6(IPoE)は大容量のため混雑しにくいのが特徴で、高速通信が可能です。
同じ回線でもIPv6に対応している回線としていない回線があったり、無料だったり有料だったり、申し込みが必要か不要かなどありますので注意してください。

キャンペーン
またauひかりを例にしますが、プロバイダによってキャッシュバック金額や他の特典が違います。
キャッシュバック | 無料アドレス数 | メールボックスの 容量 |
ホームページの 容量 |
総合セキュリティサービス | リモートサポート | 出張サポート | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | 最大61,000円 | 15アドレス | 無制限 | – | 500円/月 | – | – |
So-net | なし | 最大4アドレス | 無制限 | 10MBまで無料 最大50MBまで追加可能 |
500円/月 | 300円/月+相談料金/件+初期費用 | 無料 | @nifty | 30,000円 | 1アドレス | 5GBまで無料 | 4GB 600円/月 (1アドレスごと) |
500円/月 | 500円/月+500円/10分 | 6,800円~ | au one net | 10,000円 | 5アドレス | 5GBまで無料 | – | 300円/月 | 500円/月 | 6,800円~ | @TCOM | なし | 1アドレス | 無制限 | 20MBまで無料 | 490円/月~ | 500円/月 | 6,800円~ |
Asahi Net | なし | 6アドレス | 無制限 | 100MBまで無料 | 500円/月 | – | 6,800円~ |
BIGLOBE (工事費含む) |
最大50,000円 | 5アドレス | 5GBまで無料 | 100MBまで無料 | 380円/月 | 475円/月 | 初回訪問付きの翌月末まで何回でも無料 |
DTI | 38,000円 | 1アドレス | 5GBまで無料 | 最大100MBまで無料 | 提供なし | 無料 | 6,800円~ |
こんなに違うとプロバイダ選びに悩んでしますよね?
しかし、プロバイダ選びに失敗するとキャッシュバックもなく、速度も遅いことがあります。
一方、NURO光やソフトバンク光はプロバイダが1社のみで選択する必要がないので楽ですよね。
プロバイダの乗り換え方法
回線事業者によって乗り換えられる場合と乗り換えられない場合があります。
- 乗り換えられる:フレッツ光、ドコモ光
- 乗り換えられない:auひかり、ソフトバンク光、NURO光
※ソフトバンク光とNURO光はそもそもプロバイダが1社のみ
また、乗り換えにはタイミングも重要です。
解約の違約金がかかったり、速度や料金が変わってしまうこともあるので注意しましょう!
フレッツ光の場合
利用開始日がわかったら、次のSTEPに進みます
接続IDとパスワードを使用して接続
ドコモ光の場合
ネット回線を解約するときの注意点:プロバイダも解約になる?
ネット回線を解約するときは、プロバイダも解約になるか確認しておきましょう。
なぜなら、プロバイダの契約だけ残しておくと、他の回線に乗り換えたとき新規のキャンペーンが受け取れない可能性があるから。
NURO光を例に、具体的に説明しますね。まず、NURO光には【退会】と【解約】があります。
- 退会:NURO光とプロバイダのSo-netも同時に解約。
- 解約:NURO光のみの解約。プロバイダであるSo-netの会員登録は残る。
NURO光からauひかりに乗り換える場合、【解約】してプロバイダの契約が残ったままだとしましょう。
auひかりでプロバイダをSo-netにすると、プロバイダ契約は残っているので新規契約特典である月額料金の割引等は受けられません。
ただし、プロバイダ契約を残しておくとメールアドレスがそのまま使用できます。
基本的には回線の解約と同時にプロバイダも解約しておいた方が、乗り換え先の特典がより多く受けられるので注意してくださいね。
以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。